今日久しぶりに薪風呂を沸かす予定で、夜が待ち遠しい木村です。
ここ最近は、集中して木を削る日々を送っております。好きな事に集中出来る事は贅沢な事ですね。
今日は雨なので、家に引きこもり、ホームページの新作アップ作業や、ブログを書いたりしています。
今日は木の器作りの1日のルーティンについて、お話したいと思います。
一日に作れる木の器の数は作家さんによって違うとは思いますが、僕はまだまだ作業効率があまり良く無いのと、一個に対する仕上がりに妥協が出来ない為か、2個か3個を削るとお腹いっぱいになってしまいます。
聞いた話によると、一日に7個位仕上げる方も普通にいるみたいで、本当に凄いなあと思っています。
工房のルーティンをざっくりお伝えしますと、朝9時頃に準備を開始します。いや、10時頃かな?笑
とにかく少しでもカッコつけて言うと、スロースターターです。だって寝るのが遅いんだもん。
言い訳になりませんね。
明日からは朝のウォーキングを再始動して、有意義な午前を過ごすナイスガイを目指していこうと思います。
で話をルーティーンに戻しますと、まず好きなCDをチョイスして、午前中はやる気の出る明るい曲をチョイスします。
妻が淹れてくれた、お気に入りのグアテマラのホットの曼荼羅コーヒーで一息つきます。
それからぶら下がれるちょうどいい棒があるので、とりあえず懸垂を3回やります。
3回だけです。
コーヒーとの相乗効果により、心身ともに最もホットな男になります。
工房にはジャンベや木の器やランプシェードが沢山置いてあるので、作業の際に木屑や粉塵が飛び散らないように、全面をシートで覆います。
ここまで出来たら、木の器作り開始です!
の前に、お気に入りのマキタのチェーンソーを手に取ります。
燃料とオイルを補充して、チェーンソーの刃を研ぎ直します。
工房の隣にある木材置き場から、今日の材料をピックアップします。
基本的には、伐採されて間もない乾燥していない生の丸太で木の器を作ります。(乾燥材も時々あります)
それらの木を眺めながら、何が出来るのか、どんなものを作れるかをイメージしながら、チェーンソーでカットしていきます。
生の木はカットした断面が空気に触れる事で、その部分から乾燥が始まり割れるリスクが高まります。
なので、その日や次の日に使う分だけカットします。鮮度が命なんです。
魚もお肉も一緒ですね。適切なさばき方で美味しくいただきたいものです。
『いただきますから始まる宴』
太鼓と器KIMURANOKIのキャッチコピーです。このいただきますには、そういった命に感謝して、しっかり、美味しく、楽しく、という想いが込められています。
話を戻しまして、製材作業が終わり、木の器の原型になる木の塊が出来上がりました。
ようやく作業開始といきたい所ですが、開始すると間違いなく終わるのが夜になるのが予想されるので、明るいうちに外でチェーンソーのメンテナンスをしちゃいます。
これはめっちゃ大事です。次使う為に分解して、木屑を取り除いて、ウエスで綺麗に拭き上げます。
今度こそ木の器作り開始です。
木工旋盤に、カットした木を取り付けて、スイッチを入れてクルクルと回していきます、
最初はゆっくり回転させながら、旋盤を触って振動を確認し、揺れない程度のスピードに設定します。
良く研いだ刃物をゆっくりと木にあてて、シュルシュル~と削っていきます。
最初は木の形がイビツなので、刃物が当たったり離れたりする為、少しずつしか削れませんが、形が整ってくると回転スピードを上げても振動が少なく、削れる量も増えていく為、どんどん作業効率が上がっていきます。
そうやって集中して作業をしていると、足元には大量の木屑の山が出来ています。
何度も刃物を研ぎなおしながら、形を整えていきます。
太鼓と器KIMURANOKIの木の器作りのこだわりは、形にこだわらない事です。
って事はこだわりじゃないのか?笑
自分で言っててこんがらがってますが、まったく同じ形状のモノを作る事はありません。
一番の理由は、木が全部特徴が違うからです。
木目も節も、傷んでる箇所も、全部違います。なので、こんな感じの形で削りたいなあとイメージして取り掛かっても、途中であらわれる木の変化を感じながら、こうなってきたなら、こんな形にしたほうが魅力的だねって具合に、完成形が変化していきます。そうして、自分でも考えていなかった形になって、驚いたりします。
まあ、まったく同じモノを作る事に飽きてしまうっていう性格上の問題もあると思いますが。笑
形がバシッと決まったら、今度はサンドペーパーでさらに綺麗に仕上げていきます。
そうこうしているうちに、あら不思議、お腹が空いてきます。
そうです。お昼の時間です。
集中していると不思議と時間の流れというのは早いもんですね。(開始時間は10時ですが・・・)
妻の愛妻弁当をいただきます。
『いただきますから始まる宴』
太鼓と器KIMURANOKIのキャッチコピーです。このいただきますには、妻の愛妻弁当をいただきますという想いが込められています。
お腹いっぱい、胸いっぱい。
つまりは、ポンポコリンのポンです。
午前中には一個目の器のアウトラインは仕上がったので、今度は内側を掘っていきます。
シュルシュル~。
シュルシュルル~。
はい完成です。5分程眺めます。バッチリ!
二個目も同じように開始します。
ルールルル~。
完成です。5分程眺めます。バッチリ!(やる気と気力があれば、もう一個やる事も??)
時計を見ます。あれ??もう19時半やん!!
でやねん!!です。
ここから地獄の木屑まみれ工房の後片付けです。
約1時間、ひたすら、とっちらかした空間を綺麗にして、夜の9時。
ザッツオールです。
終了です。
以上、夜型人間木村の木の器作りルーティーンでした。
明日から朝活ウォーキング頑張るぞ。
その為に?今夜は薪風呂楽しむぞ。
それでは今日は長めのブログになってしまいましたが、最後まで読んでしまったあなたはKIMURANOKIを応援してくれている方だと思います。
本当にいつもありがとうございます。来月も12月1日夜の9時にウェブショップに新作アップします。
太鼓の器KIMURANOKIを知っている方はまだまだ一握りの方々です。もっともっと多くの方にまずは知ってもらいたいと思っています。
その為にはコツコツともっともっと頑張りますが、この記事をシェアしてもらえたら飛ぶように喜びます。笑
まだ見ぬジャンベ好き、木の器好き、木のランプシェード好き、小笠原好き、父島好きの方と繋がれる事を願ってます。
今日もありがとうございました。皆さん健康で。良い一日を。
工房から徒歩2分の常世の滝。