今日は木村真面目か!でお届けいたします。
どうかお付き合いいただけたら嬉しいです。
タイトルの通り、オーダーメイドのご依頼について、KIMURANOKIの考えをお伝えいたします。
とてもありがたい事に、こういった声をいただく事が多くなってきましたので、少しでも分かりやすく、今日は木村の本音をお話したいと思います。
結論から申し上げますと、基本的には現在オーダーメイドでは製作を承っておりません。
理由は大きく分けて3つです。
1.木の材料の有無、大きさ、状態、傷み具合等、不確定な要素が多い
2.木の状態に合わせて、もっとも魅力的な形に仕上げたい
3.Web shop及び店頭販売を中心とし、友人知人関係なく、平等に購入出来る場所を提供したい
では順に、より具体的に理由を説明いたします。
オーダーメイドを受けない3つの理由
1.木の材料の有無、大きさ、状態、傷み具合等、不確定な要素が多い
木材は、父島内の伐採業者さんからいただく事がほとんどです。こちらからお願いをして、特定の樹種や大きさを指定し伐採していただく事はありません。あくまでも、景観伐採や外来種駆除等、必要に応じて切られる木をいただいて製作しております。
つまり、いつどんな木が手元にあるのか分からない中でのモノづくりとなる為、作れる作品はその時々の木によって変化し続けます。
2.木の状態に合わせて、もっとも魅力的な形に仕上げたい
先程の話と繋がりますが、今手元にある木材を見て、大きさ、形状を把握し、触って、節や乾燥、割れ具合等を確認します。
そこから総合的に判断し、完成形をイメージしながらチェーンソーでカットし、ベースとなる塊を削りだします。
そして木工旋盤にセットし、イメージを膨らませながら刃物で削っていきます。
その過程で、思いもしなかった割れや節穴が現われる事が良くありますが、その時はイメージを修正させながらベストなフォルムに削っていきます。
つまり、完成形は削り終わるまで決まっていないというのがKIMURANOKIの作り方です。
3.Web shop及び店頭販売を中心とし、友人知人関係なく、平等に購入出来る場所を提供したい
よく、器を一つ作るのにどの位時間がかりますか?とご質問をいただきます。
シンプルにお答えしますと、今日削ったとして、販売開始までには1ヵ以上時間を要します。
一日で削れる数は、大きさや形にもよる為まちまちですが、2~5個位です。
削ってから1ヵ月程乾燥させ、もう一度底を削りフラットにし、焼印を押し、オイル二度塗り、オイルサンディング、みつろうコーティングをし、完成となります。
全行程を一人で行っている為、製作数は多くはありません。
数が少ないからこそ、応援してくれる全ての方に、平等に購入していただける機会を提供したく、毎月1日に必ず新作を販売するという形をとらせていただいております。
以上の理由から、オーダーメイドを受けないという考えに至りました。
なんか、生意気な事言っているなあ~と感じている方もいるかもしれません。
オーダーメイドを受けてこそ、職人だぞと言う方もいるかもしれません。
そういった声がある事も、理解しております。
実際僕の周りにはオーダーメイドを受けている作家さんは沢山いますし、全く否定もしていません。
現在僕自身、ある作家さんにオーダーメイドで注文中です。
その過程で生まれるワクワクや、完成した作品を手に取った時の喜びはとても大きなものである事も認識していますし、実感しております。
だからこそ、それが出来る作家さんを尊敬出来るし、応援したいとも純粋に思えます。
お受けするオーダーメイド
ここまで熱弁しておいて、実は、全部が全部オーダーを受け付けないというわけではありません。
「基本的には現在オーダーメイドでは製作を承っておりません」と冒頭でお伝えしましたが、このふわっとした表現には2つ理由があります。
1.現在、個人の方からのご依頼は、上記の理由から、友人知人問わずお断りさせていただいておりますが、店舗・企業・小笠原村などからのご依頼や、コンテスト・イベントでの贈答品などは、納期と現時点での製作進み具合を照らし合わせた上で、可能と判断したものに関してはオーダーを受けさせていただく事がございます。
2.今後、今よりも製作時間と製作数を増やせる状況になった時には、通常販売に影響が及ばない範囲で、個人の方からのご依頼も臨機応変に少しずつ対応させていただこうと考えております。
これが今現在の太鼓と器KIMURANOKIのオーダーメイドについての考え方です。
太鼓と器KIMURANOKIの想い
長々とお話させていただきましたが、皆さんに喜んでもらえる事を一番に考えながら日々モノづくりに取り組み、自分よがりにならないよう、時々客観視をしながら、何が足りないか、どう進んで行くかを見つめ直す意識を常に持って、取り組んでいこうと思っております。
なので間違ったと感じた時には、思いきり軌道修正します。(笑)
是非お気軽にメッセージやコメント、お会い出来た時でも、こんなモノが欲しいなどの声をお聞かせ下さい。
それは自分が考えても見つけられない、とても大切なモノだからです。
自分に出来る事と、皆さんのニーズと照らし合わせながら、今後のモノづくりのデザインに活かしていけるよう、努めて参ります。
2021年、12月、今年も残すは後わずかです。
上手くいったり、いかなかったり、色々ありますが、皆さんの応援があったからこそ、今日までKIMURANOKIは歩んで来れました。
今年出来るベストを尽くして、出来なかった事は来年の楽しみにとっておきます。
全ては、年末年始、気持ちよく美味しいお酒が飲めるようにやりきる。(笑)
皆さんもどうか良い年末をお過ごし下さい。
今日も最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました!!!